ストーリーテリング
コピーライティングには「ストーリーテリング」という「物語を書く手法」があります。
具体的には「伝えたいメッセージやコンセプト」を「それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの物語」を軸に文章を構成したり、引用していく手法の事。
そしてこのストーリーテリングをあなたの文章に活かしていけば、
・見込み客からの「信憑性」を上げ「信用」を得ていく
・見込み客からの「反応率」を上げていく
・見込み客に具体的な「イメージ」を膨らませる
・あなたの文章を見込み客の「記憶」に残していく
という心理効果を生み出し、読み手に強く印象付けながら、理解や共感を深め、どんどん引き込んでいく魅力的なコンテンツを作成していく事ができます。
例えば一回見ただけのテレビドラマや映画、数回読んだだけの小説や漫画などのストーリーを覚えているのは、まさにそのストーリーのイメージが記憶として残っているからです。
そんなストーリーテリングもまた、突き詰めればキリが無いほど非常に奥が深い手法になりますので、勿論ここでは「その専門的な知識を学んでいきましょう」なんていう事は言いませんし、その細かなノウハウやテクニックについて言及していくつもりはありません。
ただ、あなたの文章コンテンツに多少の
「ストーリー性を持たせる」
くらいであれば決してハードルも高くないし、誰でも取り入れていく事ができると思います。
その場面や伝えたい事にもよりますが、実際に専門的なテクニックを用いる事なく、ごく簡単なストーリー要素を加えていくだけで、上記のような心理効果が生まれます。
人によっては、お堅い文章よりもそういったストーリー調の文章の方が「書きやすい」という方も少なからずいると思いますが、もちろんあなたがそうではなくても、文章に簡単なストーリー性を持たせていく事は決して難しい事ではありません。
高度なストーリーテリングスキルが無くても、あなたの文章にストーリー性を加えていく事で、伝えたい事のイメージを膨らませ、見込み客の記憶に定着させていく事ができるという事。
だったら「使う事に越した事はない」という事は言うまでもありません。
文章にストーリー性を持たせていく事で得られる分かり易いメリットが、信憑性を上げて信用を得ていく事ができるという点です。
ただ単純な事実や客観的な意見を綴る文章よりも、そこにストーリーを織り交ぜていった文章の方が読み手にイメージを湧かせ易く、信憑性が上がります。
たとえばブログのプロフィールページひとつにしても、
「初心者からの0スタートでネットビジネスで1億稼ぎ出しました」
というその事実をただ「短絡的」に伝えるよりも、
「最終学歴は中学一年、知識もスキルも資格も人脈も何もない中で、藁にもすがる思いで始めたのがアフィリエイトでした。初めはキーボードを人差し指2本で試行錯誤しながら操作していたような状況でしたが、表面的な小手先のテクニックではなくその本質的な部分だけを追求し続けた結果、10万、20万と報酬は伸びていき、僅か1年と数か月でアフィリエイト報酬の総額は1億を超えるまでになったのです」
というそれまでの「経緯」を添えていくだけで、明らかに後者の方がその事実(結果)に至るまでのイメージが湧く為、信憑性は高くなります。
上記の例文は突貫で書いた「駄文」ですが、そんな駄文でもそれを読んでいる読者は、前者よりも後者に信憑性を感じ、そんな信憑性のある文章に信用をおくわけです。
勿論上記の文章に、登場人物についてやその時代背景など、より細かい物語を文章の流れに沿って付け足していく事で、読み手はよりイメージを膨らませ、スルスルと文章を読み進め、より信用をおいていく事になります。
これはプロフィールページに限った事ではなく、ブログ記事やステップメールなど、あなたの伝えたいメッセージにあなたの経験や経緯を加えていくだけでその文章に共感や信憑性が生まれます。
例えば下記の記事を例に取るなら・・
上記の記事を一言で表すなら「継続は力なり」という事をただ伝えているだけです。
「継続は力なり」なんていう事は誰もが理解しているし、「で?」っていう話なんですが、そこに僕自身の経験や考えを添えてストーリー性を持たせていっています。
上記の文章も物語とは言えないようなレベルですが、そこに簡単な経験や経緯を添えていくだけで読者は文末まで読み進めてくれるわけです。
そして上記の記事の文末では、ある教材の特典についての案内(売り込み)を行っています。
つまりそれまでの文章は言い方を変えればその案内(売り込み)までの「伏線」であり、その案内に向けて、1つ1つのメッセージを僕の経験や考えを織り交ぜて文章にしているわけです。
唐突に「こんな案内があります」という文章を伝えていくよりも、この伏線を介していく案内へ繋げていく事で「反応率」が大きく変わるという事は言うまでもありません。
そしてその伏線を読み込ませ売り込みに繋げていく為に、ストーリー性のある文章を用いていけばよりそこに繋げていき易いという事。
もちろんその伏線となる冒頭の文章では宣伝くささは一切消しているので、スムーズに読者を引き込み、案内(売り込み)まで繋げていく事ができます。
同時にその伏線では最終的な案内の「理由付け」や「教育」も兼ねているので、案内に繋げた際の反応率をより上げていく事ができるわけです。
加えて、その案内の文章においても、その案内に至るまでの経緯などを添えてストーリー性を持たせていけば、より効果的です。
現に上記の記事ではその「伏線」と「案内」に一貫してストーリー性を持たせて構成していっていますが、この記事を投稿した数時間後には、その案内における限定数が埋まり、翌月の予約まで入るような状況でした。
要するに上記の記事をまとめると下記のような図式です。
1、ストーリー性のある文章(伏線)を作成
・自分の経験や考えを添えストーリー性を加味していく事で読み進めさせ易い
・宣伝臭さも無いのでより自然に読み進めてもらい易い
・読み進める読者はその文章に共感を覚えている可能性が高い(だから読み込む)
・ここで伝えている事柄が「2」の案内時の「理由付け」や「教育」も兼ねている
2、商品の案内(売り込み)を行う文章に繋げる
・「1」で「2」の教育も行っているのでスムーズに売り込めるし反応率も上がる
・「1」を読み進めた読者は共感している可能性が高いので反応に繋げやすい
・「2」でも多少のストーリー性を加えていく事で信用性も上がり反応率が上がる
このように「そこまでの経緯」を伝え、ストーリー性を持たせていく事が、共感を引きだしたり、信憑性を上げたり、反応率を上げていく事に繋がっていきます。
たとえば上記に限らず売り込みひとつにしても、
・商品の開発やサービスの開始までの経緯
・商品をアフィリエイトするまでの経緯
・その商品を実際に使っていった際の経緯や感想
などを添えていくだけで信用性は大きく変わってきます。
これまでも散々お伝えしてきている通りDRMやアフィリエイトにおいて「信用」は反応率に直結してくる極めて重要なポイントになります。そしてその信用を得ていく為に教育していくわけです。
勿論これは売り込みに繋げていく場合に限った事ではなく、集客用のコンテンツにせよ、教育用のコンテンツにせよ、読者に対して「伝えたい事を伝えていく」際の全ての文章作成に有効活用していく事ができます。
例えば教育コンテンツはステップメールによって伝えたい物事を文章によって伝えていきますが、勿論その伝えたい文章がその読者に伝わらなければ何の意味もありません。
あくまでもあなたのメッセージをしっかり読み込み、しっかり理解してもらい、あなたへの信用度を上げていく事を目的にメールを配信していくわけです。
その点その教育コンテンツにストーリー性を持たせていけば、伝えていく1つ1つの文章のイメージを膨らませ、読者からの共感を引きだしながら読者の記憶に残していく事ができるわけです。
そのストーリーに具体性があればあるほど、そしてそれが自分の境遇に近いものや、共感できるようなストーリーであればあるほど、読み手はそのイメージをより膨らませ、まるで自分の事かのように興味津々にその文章を読み進めていきます。
それこそあなたはその文章を読ませたい相手の事、つまり見込み客の事位をこれでもかというくらいリサーチしてきたので、そのストーリーの流れや結末が見込み客にとって共感を抱くものかどうかはおおよそ判断できるはずです。
そんなストーリーであれば、積極的に取り入れていくべきだという事。
反対にそのストーリーが見込み客からの共感を得られないようなものであれば、
・言いたい事が伝わらずイメージが湧かない分かりにくい文章
になってしまい逆効果になってしまいますので、そうならないように注意は払っていく必要があります。
とはいえ先に挙げた例のように「誰もが当たり前に思っている事」でも、自分の経験や考えを添えていくだけでストーリー性は生まれますので、難しく考えずにまずは少しずつでも取り入れていってみて頂ければと思います。
ステップメール(あるいはメルマガ)の場合は、そこにさらにそのストーリーに「ツァイガルニク効果P●~」を併用していけば、より興味深い状況を作り出し「次」の教育に繋げていく事ができますので、そのあたりも踏まえながら教育コンテンツを作成していくとより効果的です。
コメント